北京
PM2.577
23/19
20日に閉幕した北京冬季オリンピック開催期間中、氷上種目から吉報が次々と届けられました。好成績の獲得はハイテクを駆使したリンクによって支えられています。リンクは低炭素と環境保護の面で技術的ブレークスルーを成し遂げ、海外の専門家から高く評価されています。
全面リンクを採用した国家スピードスケート館「アイスリボン」は、二酸化炭素(CO2)遷臨界直冷技術を採用して製氷した世界最大のリンクであり、CO2遷臨界直冷技術を採用して製氷した世界初のオリンピック競技会場です。この製氷技術は現在、世界で最も環境に優しいものとされ、炭素排出量はほぼゼロです。
北京冬季オリンピック・パラリンピックのアイスホッケーアドバイザーを務めたハリード・スプリングフィールド氏は、中国のエンジニアチームと共に、アイスホッケーの会場となった国家体育館の改築に参加しました。
スプリングフィールド氏によりますと、国家体育館はもともととても良い施設で、中国のエンジニアと協力してどのように改築すればよくなるかを考え、床を6センチ高くし、その下に製氷冷却システムを敷いて、海上輸送用のコンテナを施設内の更衣室にしました。このやり方は非常にグリーンで、コストパフォーマンスが高いとのことです。
国際アイスホッケー連盟(IIHF)のリュック・タルディフ会長によりますと、中国の経験は、今後の世界における、特にアジアにおけるアイスアリーナの建設に生かすことができます。中国が使用した製氷技術は持続可能で、環境へのダメージが小さいため、スポーツを世界規模の気候の持続可能な発展という理念に一致させることができます。また、夏季オリンピックで利用された競技会場の冬季オリンピックへの機能転換についても、中国は持続可能な理念を貫徹していて、今後のアイスホッケーの発展に必要な経験となるものです。(ZHL、柳川)