北京
PM2.577
23/19
国家発展改革委員会(国家発改委)はこのほど、国境地域の新型コロナウイルス感染症対策やその治療能力の向上に充てるために、中央政府予算から33億8000万元(約614億円)を拠出すると通達しました。
感染症発生後、特に2021年下半期以降には、中国の国境地域に設けられている出入国検査検疫機関がさらされる感染症対策の重圧が鮮明に増大しました。国外からの症例輸入のリスクは高まる一方です。2021年11月末までに国境地域で発生した輸入症例は1895人に達しましたが、専門的な人材は不足しており、国境地域に位置する139県のうち26県が、疾病予防管理に携わる要員が20人未満のままです。また、医療現場の人手不足もさらに深刻になり、他の省・市や第三者による支援に大きく依存する状態です。
国家発改委は国境地域の検査実験室と治療施設の整備を支援するために、中央予算から33億8000万元を拠出することを決めました。今後は陸上の国境がある地域の感染症対策の実情に基づき、中央予算からの資金投入支援の度合いを引き続き強化し、国境地域の常態における感染症対策と症例が発生した場合の集中的な治療能力の向上を促していくということです。(ZHL、鈴木)