北京
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2022年北京冬季オリンピックの開会式が、2月4日、完璧なかたちで行われ、中国らしい独自の方法で世界に向けてロマンチックな氷と雪の饗宴を催しました。その成功の裏には、会場からのライブ配信から文学等からの原稿制作、美術デザインから技術サポートまで、中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)の多くのスタッフによる尽力があり、彼らの全面的なサポートにより開会式の完璧な演出が実現しました。
CMGが制作し、中国の貴重な文化財を紹介する番組『国家宝蔵』で総合演出を務める于蕾氏は、今回の冬季五輪の開会式と閉会式における文学に関する総執筆を担当しています。于蕾氏は、「実は多くのアイデアや工夫があり、3年近くも前からすでに絞り込んできた。このような長い期間をかけて少しずつブラッシュアップと練習を繰り返し、どんどんとすばらしいものとなり、“本物”へと姿を変え、視聴者に届けることができた。非常に貴重なプロセスだった」と感想を述べました。
また、開会式の「雪の花」のロマンチックな演出は多くの人々を驚かせました。この開会式の美術監督を務めたCMGの陳岩氏は、「このすばらしい演出は、テクノロジーと芸術との融合がもたらしたものだ」とし、最後の、聖火のトーチを乗せた大きな雪の花がゆっくり聖火台へと上っていく瞬間が、彼にとって最も感動的だったと話しました。また、陳岩氏は、「私たちは伝統的なペンを捨て、テクノロジーという『神のペン』を使い、美しくロマンチックな演出を行うという至上命題が課され、プレッシャーはとてつもなく大きかった。今回、パーフェクトな演出が実現したのは、率直に言えば、イノベーション精神と仕事に対する厳格な態度があったからだ。そういった点で、CMGの技術チームは非常に優秀だった。彼らのような技術スタッフがいなければ、私一人ではとても実現できなかっただろう」と話しました。(RYU・井上)