北京
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北京冬季五輪の感染拡大防止・コントロールに関するブリーフィングが29日に行われました。2022年北京五輪のIOC医療専門家パネルで座長を務めるブライアン・マクロスキー博士は「これまで、バブル方式を実施しているエリア内では感染拡大防止対策が順調に行われていて、完全に信頼できる」としていて、オリンピック関係者と中国の人々にとって、北京冬季五輪が安全な試合だとの考えを示しました。
マクロスキー博士は防疫マニュアルの重要性を強調し、「防疫マニュアルはすべての選手、関係者、中国側のスタッフが順守しなければならないものだ。こうしてこそ、バブル方式実施エリア内で安全が保障され、試合が順調に行われるだろう」と述べました。
バブル方式をすり抜けた感染拡大の可能性について、マクロスキー博士は「東京五輪では似たようなバブル管理政策が実施された。最終的な効果から見ると、バブル方式をすり抜けて感染が拡大し、日本の人々に影響を与えるという状況は現れていない。この経験をもとに、現在のバブル管理政策を有効に働かせ、厳格に実行すれば、バブル方式をすり抜けた感染拡大を防ぐことができる」としました。
また、選手は出発前、空港到着時、バブル方式実施エリア内に入った後の3回検査が求められますが、マクロスキー博士は検査をするたびに新しい症例が出てくる可能性を示唆しました。これは潜伏期にいる人がいるためで、陽性が検出されれば、中国への入国や試合出場が禁止されることになります。
マクロスキー博士によりますと、中国に到着する人数が増加するにつれて、今後数日、陽性の症例数がピークに達する可能性があるということです。これについて同氏は「感染ゼロ」ではなく「感染拡大ゼロ」を目指しているとして、バブル管理を厳格に行い、早期に症例を選別することによって、感染拡大を阻止できるという考えを示しました。(Mou、CK)