中国の5Gスマホ出荷台数、2021年は2.66億台 　価格は日本円で1.8万円以下に

　中国情報通信研究院がこのほど発表したデータによりますと、2021年の高速通信規格「5G」対応スマートフォンの出荷台数は前年比63.5%増の2億6600万台に達し、携帯電話出荷台数の75.9%を占め、世界平均の40.7%を大きく上回りました。5Gスマホの価格は1000元（約1万8000円）以下まで下がり、より多くのユーザーに恩恵をもたらしています。

△中国で市販されている5Gスマホ

　中国情報通信研究院によりますと、端末は5Gの発展を左右する重要な要素です。2021年は5G端末整備の発展に伴い、5Gスマホが中国市場で支持される「主役」となりました。2021年12月末現在、ネットワーク接続許可を取得した5G端末は671機種で、うち491機種が5Gスマホ、161機種が無線データ端末、19機種が車載無線端末で、5G端末の市場供給はより豊富になっています。

　中国の5Gユーザー数は着実に増え続けています。2021年11月末現在、中国の通信事業者3社の携帯電話ユーザー総数は16億4200万人に達しており、うち5G端末ユーザー数は4億9700万人で、前年末より2億9800万人増加しました。

　5G整備の面では、2021年11月末までに累計で139万6000カ所の5G基地局を整備しました。

　中国情報通信研究院は、「2022年に5Gはより大きな発展を遂げ、デジタル経済を刺激する新たな原動力になるだろう」と指摘しています。（ZHL、柳川）