北京
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中国のネット上で最近、ある母娘の物語が感動を呼んでいます。娘の希希さんはネットユーザーから「最も美しい娘」と呼ばれています。
江蘇省徐州市に住む希希さんの母親は2017年に乳がんと診断されました。それから1年もたたないうちに、がん細胞が肺に転移し、抗がん剤治療で美しかった毛髪が抜けてしまった母の姿を目にし、希希さんは、母に付き添って、母が人生の最後の時を有意義に過ごせるようにしてあげたいと決めました。
清の時代の服装を着て北京の故宮を観光する希希さんと母親
「ずっと農村で倹約して暮らしてきた母は遠出したこともない。そんな母に故郷以外の世界を見せてあげたい」。希希さんは2019年に仕事を辞め、母親の治療の合間に、旅行にも連れていくようになりました。それからの3年間、二人は上海のディズニーランドや南京の夫子廟、杭州の西湖、北京の故宮などを観光しました。旅行中に撮影したビデオや写真には、二人の温かく幸せな時間が記録されています。
上海市内を観光する希希さんと母親
「母は病気になってから口数が少なくなった。アルバイトをしながら、母を連れてあちこち旅するうちに、母もだんだん明るさを取り戻すようになった」と話す希希さん。母に付き添うのは「死に神と競走するようなもの」だそうですが、また母親とシーサパンナの夜市をぶらついたり、チベットのポタラ宮を見学したり、三亜の海を見たり、ロックコンサートにも行きたいそうです。
希希さんと母親の物語は多くのネットユーザーを感動させています。ネット上には「母親を連れて美しい山河を観光できてよかったね」「家族の付き添いが最良の薬」などの声が上がっています。また家族と一緒に過ごす時間を大切にしたいと励まし合う声も見られました。(玉華、柳川)