北京
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「私は医者です。必要があれば声をかけてください」。北京水利医院の創傷科医、杜雲竜さんが自身のオートバイに貼ったこの短い言葉に心がほっこりします。
△杜雲竜さんのオートバイ
杜医師は7日夜、オートバイで帰宅する途中、乗用車と自転車の衝突を目撃しました。自転車に乗っていた女性は地面に倒れていました。「水利医院の外傷科医です。大丈夫ですか」。杜医師は急いでオートバイを止めて女性がけがをしていないか調べました。「女性には目視で確認できる出血はなく、頭部や足首にも目立った外傷はなかった。女性は腕が動かなくなったと話したので、上腕の骨折と初歩的に判断した」。杜医師は、悪化しないように、近くにいた人に木の板を探してもらい、簡易的な「添え木」としました。さらに自身のオートバイから包帯を取り出すと、わずか3分足らずの間に手際よく手当てしました。杜医師は、駆け付けた交通警察官と救急隊員に女性のけがの状況を説明した後、安心して立ち去りました。
杜医師は、臨機応変に木の板を添え木としたことについて、「添え木や包帯、アルコールなどが入った救急かばんをオートバイに常備しているが、先日、通勤途中に骨折した人を救助した際に添え木を使ってしまった。その後、仕事が忙しく、新しいのを入れるのをつい忘れてしまった」と少し恥ずかしそうに話していました。
杜医師は、助けが必要な人には必ず手を差し伸べます。医師であることが分かるように、「私は医者です。必要があれば声をかけてください」と書かれたステッカーをオートバイの目立つ場所に貼っています。杜医師は、「いつでも人を助けることが、医師としての務めだ。自分から進んで人を治療するだけでなく、通勤途中や外出時にも、医師の助けが必要な人がいて、オートバイのステッカーを見かけたら、気軽に声をかけてくれるとうれしい」と話していました。(ZHL、柳川)