北京
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中国工程院の張伯礼院士は11日、天津市内で開かれた新型コロナウイルス感染症対策に関する記者会見で、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」に感染した患者の治療において中薬がより大きな役割を果たすだろうとの見方を示しました。
△天津市で9日実施された全市民対象のPCR検査
張院士によりますと、これまでの治療経験、特に海外での治療で良好な効果が得られています。中薬による治療を受けた後、発熱や咽頭痛、咳などの症状が顕著に改善し、PCR検査で陰性に転じる時間が比較的短く、再び陽性になるケースが少なく、重症化率も低いとのことです。中薬はこれまでも新型コロナウイルス感染者の治療において良好な効果を挙げてきましたが、オミクロン株にも十分有効であることを示しています。
天津市では11日正午までにオミクロン株の陽性者が97人報告されています。
張院士は、オミクロン株の症状は「強めのインフルエンザ」という言い方があることについて、「感染力が強く、症状が比較的軽いというのは事実だが、後遺症の有無は現時点で分かっていない。海外のデータを基に分析すると、後遺症は、新型コロナウイルス感染症の方がインフルエンザよりもはるかに多いので、「無視すればいい』や『集団免疫』などのやり方は無責任だと思う。中国は『ゼロコロナ』政策を2年間続けてきたが、成功している」と述べました。(ZHL、柳川)