中国各地、医薬企業の増産支援で供給を保障

　国務院共同予防・抑制メカニズムの医療物資保障チームは29日午後、オンライン発表会を行い、医療物資の供給状況について説明を行いました。

　それによりますと、工業情報化部、交通運輸部、民政部、国家市場監督管理総局、国家薬品監督管理局などの部門がさまざまな措置を講じ、重点医療物資の生産能力増強や抗原検査試薬、ワクチンなどの重点医療物資の供給拡大を確保しています。

　解熱鎮痛薬の生産・供給が当面の医療物資供給保証の最重要課題です。イブプロフェン、アセトアミノフェンなどの薬品に対する需要が短期間で急増したことに対して、工業情報化部は重点供給保障企業のホワイトリストを作成して、各地に「一企業一政策（企業ごとの対策を講じる）」による生産能力の拡大を支援するよう指導し、この2種類の薬品の生産能力、生産量、原薬の需要状況を毎日モニタリングして調整し、生産と供給の確保に当たらせています。

　28日現在、各地から重点地域に対して、省をまたいで届けたイブプロフェンは1億7400万錠、アセトアミノフェンは6000万錠、抗原検査試薬は5億5100万人分に上っています。また、N95マスクの生産調整企業数も12月初めの50社から500社余りに拡大し、企業の1日当たりの生産能力は1億9000万個を超えて、十分な量の供給を保障できるということです。（Yan、坂下）