研究報告 90年代生まれがブルーカラーの主力軍に、ライブ配信による求人が就職活動の新ルートに

2022-12-28 12:19:34  CRI

 

首都経済貿易大学

 首都経済貿易大学中国新就業形態研究センターが27日に発表した「中国ブルーカラー層就職研究報告(2022)」(以下「報告」)によると、現在、中国のブルーカラー層は世代間の転換を経験しており、「90後(1990年代生まれ)」が主力軍になっています。また、ライブ配信による求人活動がブルーカラー求人の新たなルートとなり、自動化、デジタル化、スマート化の流れの中で、優れた技能を持つブルーカラー労働者に対する企業の需要は高まり続けているとのことです。

 報告によると、2021年の中国のブルーカラー層の規模は4億人以上で、うち40歳以上が占める割合は50%近くに達し、平均年齢は中国の生産年齢人口の平均年齢を上回りました。現在、中国のブルーカラー層は世代間の転換を経験しており、改革開放後に労働集約型企業に入った初代ブルーカラー労働者は、徐々に労働市場から退出し始め、90年代以降に生まれた新世代ブルーカラー層がブルーカラー労働力市場の主力軍に転じています。

 また、報告によると、新世代ブルーカラーの就業動機は、これまでの「生存を求める」から「発展を求める」に変わり、給与収入だけでなく、仕事の安定性、安全性、将来の発展などもますます重視するようになっています。工場で工期が短く、単純な繰り返し作業を担当するよりも、安定性や安全性が高く、将来の発展が見込める職を選ぶ傾向があるとみられています。

 さらに、報告によると、近年のデジタル技術の発展はブルーカラー労働者の求職に新たなチャンスをもたらしました。デジタル経済はネットサービス配達員や物流配達員などの「新たなブルーカラー」労働者を生み出し、都市の日常稼働に貢献しています。また、ウェブサイト、ソーシャルメディア、ショート動画プラットフォームにより、情報発信における地域やルートの制限がなくなり、ブルーカラー求職者はオンライン上で異なる職種の情報を取得・比較し、自身のニーズに応じて最適な選択ができるようになりました。(雲、野谷)


ラジオ番組
KANKAN特集