「都市の充電池」、中国最大の揚水発電所が着工

2022-12-23 15:30:17  CRI

 中国初の揚水発電所中長期発展計画の重点プロジェクトである南方電網恵州中洞揚水発電所が23日に着工されました。同発電所は中国初の出力400メガワット超大容量変速揚水発電プロジェクトであり、400メガワット級の超大容量変速ユニット1台が設置され、発電総容量は1200メガワットです。総投資額は83億元(約1620億円)に達し、中国揚水発電所の高効率の発展をけん引することになります。

南方電網恵州中洞揚水発電所が着工

 揚水式発電所は山上と山麓にそれぞれ貯水池を作り、電力需要が少ない時間帯には余剰電力で水を山上の貯水池に汲み上げ、電力需要が大きい時間帯には山の上から下へ水を流し落として発電する仕組みです。つまり余剰エネルギーをクリーンな方式で蓄えることで、電力システムの安定化装置、調節器、バランサーとしての役割を果たします。揚水発電所は都市にとっての「充電池」とも呼ばれています。

 400メガワットの揚水発電ユニットは超大容量ユニットであり、上部と下部の落差が大きい揚水発電所で用いることが可能です。(殷、鈴木)

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