廃食用油が航空燃料に変身!

2022-12-20 12:43:00  CRI

            バイオ航空燃料を使用したグリーン国際貨物便

 中国石化(Sinopec Group)は19日、中国が自主開発したバイオ航空燃料を使った初の国際貨物便が杭州を離陸し、12時間の飛行を経て、ベルギーに無事着陸したと発表しました。今年、中国の自主開発したバイオ航空燃料が生産規模化を開始して以来、国際貨物航路で持続可能な燃料使用というグリーン飛行が行われたのは今回が初めてです。

 バイオ航空燃料は持続可能な航空燃料で、再生可能資源を原料としており、原料は主に飲食で出た廃油や動植物油脂、農林廃棄物などです。従来の石油系航空燃料より、全ライフサイクルの二酸化炭素排出量を最高で50%以上削減できます。

 2009年、中国石化は知的財産権を持つバイオ航空燃料生産技術の開発に成功しました。その傘下にある鎮海精練会社の生産基地の一つをバイオ航空燃料の試験装置として改造し、2013年に初の試験飛行、2015年に初の商業飛行、2017年に初の海洋横断飛行と、バイオ航空燃料による初飛行を相次ぎ完了させました。中国は米国、フランス、フィンランドに続いて4番目にバイオ航空燃料の自主開発生産技術を持つ国となりました。

 現在、中国石化が生産したバイオ航空燃料は東方航空、南方航空、国際航空、多彩貴州航空などの国内線で使用されています。(朱、野谷)


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