渡り鳥保護システムを構築 渡り鳥の飛来ルートを守る=中国

2022-12-19 11:53:17  CRI

 先ごろ、中国は「ラムサール条約」第14回締約国会議で、国際交流と協力を推進し、中国を経由する渡り鳥の飛来ルートを保護すると発表しました。国家林業草原局によりますと、中国は渡り鳥の飛来ルートを守るため、渡り鳥の保護システムの構築を進めています。

 地球上には1万種近い鳥が生息しており、3分の1以上が移動する習性を持っています。繁殖地と越冬地の間を比較的一定のルートで季節的な周期で往復しています。渡り鳥が毎年通る経路は「フライウェイ」と呼ばれています。世界には九つあり、そのうち四つ(西太平洋地域、東アジア・オーストラリア地域、中央アジア地域、西アジア・東アフリカ地域)は中国を経由しています。

 保護の力を形成するため、国家林業草原局林草調査計画院は多くの機関と手を携え、「中国渡り鳥飛来ルート保護ネットワーク」の設立を共同で発起しました。今後、資金と技術の支援により、中国の中東部地区の重要な湿地に対する管理を強化し、36の水鳥危惧種を含む渡り鳥5000万羽以上の飛来ルートを守っていきます。

中国を通る渡り鳥の四つの「フライウェイ」

  中国の強力な保護の下、多くの希少で絶滅の恐れがある渡り鳥の個体数が増加しました。クロツラヘラサギは1980年代の300羽から現在は6000羽ほどに増えています。1990年代から現在までに、オグロヅルは5000羽余りから1万5000羽余りに、コウノトリは3000羽から1万羽近くに増え、これらの種は徐々に絶滅危惧状態から脱しつつあります。(ヒガシ、野谷)

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