杭州の「スマート食糧貯蔵庫」、毎年100トン以上の損失を防ぐ

2022-12-16 13:48:44  CRI

                                      中国杭州市の「スマート食糧貯蔵庫」

 国家統計局がこのほど発表したデータによると、今年、国内の食糧は引き続き豊作で、生産高合計は6億8655万トンと過去最高を記録し、8年連続で6億5000万トン以上を維持しているということです。一方、中国は食糧生産高を高めるのと同時に、「スマート食糧貯蔵庫」の研究開発などに取り組み、食糧貯蔵のレベルアップや食糧の損耗の減少をはかっています。
 中国東南部に位置する浙江省杭州市の郊外に建設された食用油備蓄庫には、34の「スマート食糧貯蔵庫」があります。この貯蔵庫の貯蔵量は11万トンを超え、全市民1000万人余りの約1カ月分の需要を満たすことができます。
 各貯蔵庫は、平らにならされた穀物の山の下に、様々なセンサーや受信機がびっしりと埋め込まれています。また、それぞれの貯蔵庫に縦5列横12列で4層に分かれて配置された240個の温度センサーが、隅々の温度変化を24時間モニタリングしています。
 コントロールセンターでは、技術者がコンピュータを使って庫内の温度や湿度などを調節します。病虫害が発生した場合、食糧の温度が上昇し、その温度変化はすぐにシステムに反映されることから、技術者は素早く対応でき、病虫害は初期段階で防止されます。
 このような一連の科学的手段を活用することで、この食用油備蓄庫は貯蔵食糧の平均損耗率を0.12%以下に抑え、毎年100トン以上の食糧損失を防いでいます。(朱、坂下)

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