北京、中軸線の世界遺産登録申請 鐘楼・鼓楼周辺の歴史的風貌が次第に回復

2022-12-16 16:11:13  CRI

 北京は中軸線世界遺産登録申請書類を2023年に正式に国連教育科学文化機関(ユネスコ)に提出します。申請作業が大詰めを迎える中、その重要な構成部分である鐘楼・鼓楼周辺に対して進めてきた総合整備プロジェクトがこのほど完成しました。青レンガに灰色の瓦といった古都の様子を徐々に取り戻す姿が見られています。

 北京の中軸線は南は永定門から、北は鐘楼・鼓楼まで、全長7.8キロです。世界で最も長い都市中軸線とされています。

 ここ数年、北京市は中軸線の世界遺産登録申請を手がかりとして、古い街並みの全体的保護と有機的改修などに取り組んできました。古い建物を中心に余分に建設された付属施設を取り除く一方、異なる年代と時期に建てられた建築のスタイルと言語を残します。同時に、住民や経営者の意見も取入れて、路地の郷愁と記憶を保護・伝承していくことに力を入れてきました。

 現在、什刹海を中心とする「文化探訪の道」ができています。旧鼓楼大通りを起点とし、地安門外大通り、平安大通り、西什庫大通り、西安門大通り、鼓楼西大通りを回り、終点の鼓楼に戻ります。観光客は高所から見下ろすにしても、散歩または自転車で回るにしても、中軸線が持つ文化を体感し、古い街並みの伝統を満喫することができるでしょう。(朱、野谷)

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