習主席「世界の生物多様性ガバナンスを新たな段階に進めるよう推進」

　習近平国家主席は15日夜、カナダのモントリオールで開催された国連生物多様性条約第15回締約国会議（COP15）第2部ハイレベル会議の開会式で、ビデオ形式によるあいさつを行いました。 

　習主席は、「われわれは手を携えて努力し、人間と自然の調和・共生を共に推進し、地球生命共同体と、清潔で美しい世界を共に建設すべきだ」と指摘し、以下の4項目の提案を打ち出しました。 

　第1に、生物多様性保護をめぐる世界のコンセンサスを結集し、「ポスト2020生物多様性枠組」の制定を共同で推進し、世界の生物多様性保護のために目標を設定し、道筋を明確にしなければなりません。

　第2に、生物多様性保護のための世界的なプロセスを推進し、野心を行動に変え、発展途上国の能力向上を支援し、気候変動や生物多様性の喪失などの世界的な課題に共同で対応していかなければなりません。

　第3に、生物多様性保護を通じてグリーン成長を促し、グリーンな発展方式とライフスタイルへのモデルチェンジの推進を加速し、グローバル発展イニシアチブをけん引役として、各国人民により多くの恩恵をもたらさなければなりません。

　第4に、公平で合理的な生物多様性保護の世界秩序を守り、真の多国間主義を堅持し、国連を核心とする国際システムと国際法をベースにした国際秩序を断固として支持し、故郷の地球を守る強い力を合わせなければなりません。 

　習主席は、「今後、中国は持続的にエコ文明の建設を強化し、生物多様性保護・修復のための重要なプロジェクトを多く実施するとともに、国際交流と協力を深め、『一帯一路』グリーン成長国際連盟に依拠し、昆明生物多様性基金をしっかり機能させ、発展途上国にできる限りの支持と援助を提供し、世界の生物多様性ガバナンスを新たな段階に引き上げるよう推進していく」と強調しました。（ZHL、野谷）