中国海南島、70余種3万羽以上の水鳥が越冬に飛来

2022-12-15 13:26:57  CRI

 中国最南端の省・海南省では、優れた自然環境に恵まれている上、魚類やエビなどの養殖池を林地、湿地に戻すなど生物多様性保護の取り組みが進むにつれ、越冬のために飛来する渡り鳥にとって過ごしやすい生息環境が作られています。今年も多くの渡り鳥が海南で越冬、繁殖しており、その数は70種以上の3万羽余りに上っています。

 海口市の三江湾湿地では、1000羽を超えるクロハラアジサシが電線上に整然と列をなし、この季節ならではの風景を呈しています。


海尾湿地公園で戯れるリュウキュウガモ

 昌江リー族自治県の海尾湿地公園では、中国の国家二級保護野生動物であるリュウキュウガモが数百羽生息しています。同じく中国の国家二級保護野生動物で、世界で最も小さいカモとも呼ばれるナンキンオシが昨年に続き、今年も海尾湿地公園で観測されました。ナンキンオシは昨年、1904年以来117年ぶりに海南省で観測されました。

 海口市の東寨港国家級自然保護区では、潮が引くと干潟には数多くの魚、エビ、カニなどが残され、水鳥が餌をとる楽園になっています。夕方になると、カラムクドリ、ギンムクドリ、ハッカチョウなどが餌を求めて集まり、大群を作って波打つように飛ぶ景観を見せています。(鵬、坂下)

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