「南水北調」東・中線第1期工事完成8周年、1億5000万人超に恩恵

2022-12-14 11:44:44  CRI

 中国南部の水を北部に送り、慢性的な水不足を解消するプロジェクト「南水北調」の東・中線第1期工事が完成し、送水が開始されてから、12日で8年がたちました。東線の起点は江蘇省揚州市にある江都水利中枢で、終点は天津です。中線は湖北省の丹江口ダムから始まり、終点は北京市です。水利部によりますと、これまでに累計586億立方メートルの水が南から北へ送られ、沿線の42の大・中都市の280余りの県(市、区)の人々に恩恵を与え、直接的な受益者は1億5000万人を上回っています。 

 「南水北調」陶岔渠首中枢工事 

「南水北調」穿黄(黄河を跨ぐ)工事の南岸 

 「南水北調」プロジェクトが全面的に稼働して以来、送水量が年間20億立方メートル余りから100億立方メートル近くにまで増加するという画期的な進展を遂げました。東線の北延緊急給水プロジェクトから送水される地域は河北省、天津市へと拡大しており、それらの地域の水供給保障能力がさらに高まっています。北京市の市街区域の7割以上の水が「南水北調」プロジェクトによって送られてきたもので、天津の市街区域の水はほぼすべてが南から送られてきたものです。 

 「南水北調」プロジェクトはこの8年間に京津冀(北京市・天津市・河北省)地区に累計335億立方メートルの水を供給しました。うち雄安新区に供給した水は9134万立方メートルで、京津冀の協同発展や雄安新区の建設を水資源の面から支えてきました。 

 「南水北調」プロジェクトが稼働して以来、累計50本余りの河川へ生態補水し、その総量は92億立方メートルを超え、沿線の河湖生態環境の回復に助力しています。(藍、柳川) 

ラジオ番組
KANKAN特集