北京
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中国国産の大型旅客機「C919」の一号機が9日午前、上海市内の浦東国際空港から同市内の虹橋空港へ飛行し、中国の航空大手の中国東方航空に引き渡されました。機体記号は「B-919A」です。
「C919」一号機の記念鍵
開発を担当した航空機製造企業である中国商用飛機は、東方航空に対して一号機記念の鍵とともに販売証明書を手渡しました。また、中国民用航空局は東方航空に国籍登録証、耐空証明(AC)、無線免許を発行しました。
同機の機体前部には、標準的な塗装に加えて、「(全球首架(世界一号機)」の文字が書かれた印章を模したデザインと、その英語訳が表示されています。
大型旅客機「C919」一号機
機内にはビジネスクラス8席とエコノミークラス156席の計164席が設けられており、客室内装と座席、機内娯楽システム、機体外部の塗装には、オリジナルのデザインが採用されました。
「C919」の機体内部
「C919」は中国が自主開発した大型飛行機としては輸送機の「運-10」に続く、真の意味での中国初の大型旅客機です。一号機の引き渡しは、型式証明の発行の次の一里塚であり、中国の民用航空市場が数世代にわたる人々の努力を経て、自主開発した幹線用ジェット旅客機を初めて保有したことを意味します。(鵬、鈴木)