習近平主席がサウジの皇太子兼首相と会談

2022-12-09 11:37:21  CRI

 習近平国家主席は現地時間8日正午、リヤドの王宮でサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子兼首相と会談しました。

 習主席は、「現在の国際情勢と地域情勢は深く複雑に変化しており、中国とサウジアラビアの関係の戦略性と大局性がより際立っている」と指摘した上で、「中国は対サウジ関係の発展を外交の大局、特に中東外交の優先的課題に置き、民族振興を実現する道でサウジと手を携えて前進し、発展戦略の結びつきを強化し、各分野における実務協力を深め、国際問題・地域問題において意思疎通と協調を強め、中国とサウジの全面的戦略パートナーシップがより大きく発展するよう推進していきたい」と述べました。

 習主席は、「中国はサウジが国家の主権、安全、安定を守ることを断固として支持し、サウジが引き続き自国の国情に即した発展の道を歩むことを支持する」として、「中国はサウジとエネルギー政策における意思疎通と協調を強化し、原油貿易の規模を拡大し、探査・開発などの協力を強化し、福建の古雷エチレンプロジェクトなどの大型エネルギー協力プロジェクトを実施していきたい。中国はサウジと生産能力とインフラ建設における協力を深め、中国・サウジジザン産業集積区や重要インフラプロジェクトの建設を推進し、貿易、投資、金融協力のレベルを高め、電子商取引、デジタル経済、クリーンエネルギー、ハイテク、宇宙研究開発などの分野での協力を拡大し、法執行の安全、テロ対策、脱過激化の協力を強化したい」との考えを示しました。

 習主席は、「当面の情勢下で、第1回中国・アラブ首脳会議、中国・湾岸協力会議(GCC)会合の開催は特に重要な意義を持ち、今後一定期間の中国・アラブ関係と中国とGCCの関係を戦略的にけん引する役割を果たすだろう」と指摘しました。

 ムハンマド皇太子は「サウジと中国の関係は非常に密接で友好的であり、サウジは中国の中東地域における包括的な戦略パートナーである。サウジは中国との相互支持を拡大し、サウジと中国の包括的戦略パートナーシップをより高いレベルに引き上げるために共に尽力することを期待しており、習主席の今回の訪問が必ずやサウジと中国の関係史上の重要な一里塚となり、両国の各分野における協力がより多くの成果を収め、両国人民により良い幸福をもたらし、両国の共同発展と繁栄をより良く実現することを確信している。サウジは『一つの中国』の原則を断固として支持し、中国が自国の主権、安全、領土保全を守ることを断固として支持し、中国が脱過激化のために取った措置と努力を断固支持し、いかなる外部勢力による人権などを名目とした中国への内政干渉に断固反対する。サウジは引き続き中国との『一帯一路』イニシアチブの共同建設に積極的に参画し、貿易と相互投資を拡大し、より多くの中国企業がサウジの工業化プロセスに参画し、サウジの重要インフラ建設とエネルギープロジェクト協力に参画し、自動車、科学技術、化学工業、鉱業などの分野での協力を強化することを歓迎する」との考えを述べました。

 双方は、中国・サウジハイレベル合同委員会のトップを首相レベルに引き上げることで合意しました。

 両国首脳は「一帯一路」イニシアチブの共同建設、司法、教育、水素エネルギー、投資、住宅などの分野における協力文書の交換式に立ち会いました。

 双方は「中華人民共和国とサウジアラビア王国の共同声明」を発表しました。(ヒガシ、坂下)

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