中国・アラブ諸国間の最大規模かつ最高レベルの外交活動

2022-12-08 15:59:41  CRI

 外交部が7日の早い時間帯に発表した情報によりますと、習近平国家主席は、サウジアラビアのサルマン国王の招きに応じ、7日から10日まで同国の首都リヤドを訪れ、第1回中国・アラブ諸国首脳会議、中国・湾岸協力会議(GCC)諸国首脳会議に出席するとともに同国を公式訪問します。 

 今回の外交活動は、習主席にとって2016年以来6年ぶりとなるサウジアラビア訪問であり、さらに注目されるのは、新中国成立以来、中国とアラブ諸国間の最大規模かつ最高レベルの外交活動でもあることです。 

 第1回中国・アラブ諸国首脳会議の開催はもともとサウジアラビアが提案したもので、中国の指導者の来訪に対し、アラブ諸国は格別に重視する姿勢を示しました。 

 2016年に習主席は、「中東の課題」を巡り、食い違いを解消するには対話強化が重要で、道の選択は国情に合うことが重要だと主張しました。この2点は、「主権の独立と領土の完全性を尊重する」「互いに内政に干渉しない」「外部の干渉に反対する」「あらゆる形式の覇権主義と強権政治に反対する」という地域の国々の声を具現化したものです。心を通わせることで、アラブ世界は中国の主権と核心的利益に関わる問題においても終始、中国の最も堅固な支持者になっています。 

 中国側は今回の訪問で、二つのサミットに参加します。一つは第1回中国・アラブ諸国首脳会議で、もう一つは中国・湾岸協力会議(GCC)諸国首脳会議です。 

 密な交流の背後には、中国が長期にわたりGCCにとって最大の貿易パートナーとしての地位を保ってきたことがあります。昨年の双方の貿易額が前年比44%増となったことは、双方の協力がますます深まっていることの表れです。今年1~9月の双方の貿易額は前年同期比35.28%増の3192億9500万ドルに達し、2021年通年の水準に近づいています。 

 中国は米国に代わって世界最大のエネルギー輸入国となり、アラブ諸国は中国にとって最大の原油輸入先です。中国のエネルギー輸入先のうち、サウジアラビアは常に首位で、中国の輸入総量の6分の1以上を占めています。さらに双方の協力は「一帯一路」イニシアチブの枠組みの下で、新エネルギーなどを含むハイテク協力など多くの分野に広がっています。 

 中国は従来から主に経済協力を通じてアラブ諸国の問題に参与し、経済と生活水準の改善を通じて双方の発展を促進してきました。代理人を見つけるのではなく、平和と対話を促してきました。勢力圏をつくるのではなく、皆が友達の輪に加わるのを後押ししてきました。「空白」を埋めるのではなく、協力の網を編むことを求めてきました。(朱、柳川) 

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