習主席、サウジメディアに署名入り文章を掲載

2022-12-08 15:28:05  CRI

 第1回中国・アラブ首脳会議、中国と湾岸協力会議(GCC)の会合に出席するためサウジを公式訪問した習近平国家主席は8日、リヤドに到着した際、サウジ紙「リヤド新聞」で『千年の友好を受け継ぎ、共に美しい未来を創ろう』と題する署名入りの文章を発表しました。

 文章は「過去10年、中国とアラブの関係は新たな時代に入った。中国はアラブ諸国と全面的協力、共同発展、未来志向の戦略的パートナーシップを構築し、アラブ諸国12カ国と包括的な戦略的パートナーシップまたは戦略的パートナーシップを構築し、アラブ諸国20カ国と『一帯一路』イニシアチブの共同建設に関する協力文書に調印した。アラブ諸国の17カ国がグローバル開発イニシアチブを支持し、15カ国がアジアインフラ投資銀行のメンバー国となり、14カ国が『中国・アラブ諸国データ安全保障協力イニシアチブ』に参加した」として、「アラブ諸国は『一つの中国』の原則を断固支持し、中国が核心的利益を守ることを支持している。中国はアラブ諸国が主権の独立と領土保全を守ることを支持しており、パレスチナ問題などにおけるアラブ諸国に対する確固たる支持は一貫している」との姿勢を表明した上で、「新たな情勢の下で、アラブ諸国と共に引き続き内政不干渉の旗印を高く掲げ、相手方が主権と領土保全を守ることを断固支持し、共に国際的な公平と正義を守っていく。引き続き、協力して共に「一帯一路」イニシアチブを建設し、食糧、エネルギー、投融資、医療などの分野での実務協力を絶えず拡大していく」という中国の立場を示しました。

 文章はまた「GCCの一体化プロセスは顕著な成果を上げており、世界で最も活力のある地域組織の一つである。中国はGCCの最大の貿易パートナーであり、最大の石油化学製品輸出先という地位を保っていく。未来に向けて、中国は中国・GCC戦略的パートナーシップを構築し強化することを契機として引き続きGCC諸国との伝統的な友好関係を打ち固め、相互信頼を深め、GCC諸国が主権、独立、安全、安定を守ることを断固として支持し、GCCが一体化のプロセスを加速し多元的な発展を実現することを支持していく」との考えを示しました。

 サウジとの関係について、文章は「サウジは世界の重要なエネルギー輸出国であり、G20メンバーである」として、「中国とサウジの国交樹立以来、双方は互いの主権と発展の道を尊重し、互いの歴史と文化・伝統を尊重し、互いが国家の安全と安定を守ることを支持し、緊密な戦略的協力を行ってきた。実務協力は急速に発展している。中国は今回の訪問を契機に、サウジと全面的な戦略的パートナーシップを強化し、終始変わらず互いに理解し合い、支持し合って、共に独立自主を提唱し、手を携えて外部からの干渉に反対していく。『一帯一路』イニシアチブの共同建設とサウジの「2030ビジョン」とのリンクを強化し、さまざまな分野における実務協力を深め着実なものにすることを推進し、両国の利益の融合と民心の絆を深めていく。国連、主要20カ国グループ(G20)、上海協力機構(SCO)などの多国間メカニズムにおける協力を強化して真の多国間主義を共に実践し、中東の平和と安定を守り、世界の発展と繁栄を促進するためにより大きな貢献をしていく」としました。(ヒガシ、坂下)

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