北京-東京フォーラムを大事にすることから中日友好を=中国側パネリスト

2022-12-07 22:04:12  CRI

 7日午前に開幕した第18回北京-東京フォーラムでは同日、パネルディスカッションが行われました。中国側パネリストは、今回のフォーラムのテーマである「世界の平和と国際協調の修復に向けた中日両国の責任」を受けて、中日双方に向けての提案を示しました。


趙啓正氏

 中国国務院報道弁公室の元主任で、中国人民政治協商会議第11期全国委員会外事委員会主任も務めた趙啓正氏は同フォーラムに2005年の第1回から18年連続して参加しています。趙氏は今回のパネルディスカッションで、「北京-東京フォーラムは、友好への願いや深い考えに基づき、誠意を持って交流し、小異を捨てて大同につく場だ。全世界を見渡してもこのような趣旨のフォーラムは珍しい」と述べた上で、中日友好を大事にすることを、このフォーラムを大事にすることから始めていこうと呼びかけました。


程永華中日友好協会常務副会長

 中国の前駐日本大使で、中国人民政治協商会議第12期全国委員会外事委員会委員でもある程永華中日友好協会常務副会長は、「冷戦思考と覇権主義、一国主義、保護主義の台頭、国際ルールの歪曲、経済連携と平和発展への破壊行為は、国際社会の警戒を呼び起こしている。欧州の一部指導者や学者は、世界で強行されているそれらの思想や行為を疑問に思い、異議を唱えている。そんな中で、中国と日本は、地域と世界の重要な国と国として連携し、2国間関係の安定性をもって地域と世界により多くの確実性とプラスのエネルギーをもたらす必要がある」との考えを述べました。


張沱生上席研究員

 中国国際戦略研究基金会の張沱生上席研究員は、「中国と日本にとって、グローバリゼーションによる負の影響を克服して、自由かつ公平な貿易と地域における自由貿易区の発展を推進することや、科学技術分野のデカップリングに反対すること、両国の実力上の変化によって生じた摩擦多発期から早期に抜け出し、新時代のニーズに見合った中日関係を構築することが重要だ」と述べました。さらに、日本側に対して、「中米両国のどちらかの側に立つのではなく、橋渡し役を担ってほしい」との期待を示しました。(取材:斉鵬)

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