「パンダ血」よりも希少な血液が省を跨いで患者を救う

2022-12-06 13:29:16  CRI

 このほど、中国中部の山西省人民医院婦人科に子宮切除のため入院した患者(50歳)が、術前処置の際、Jr(a-)という極めてまれな血液であることが分かりました。山西省の省都太原市血液センターが中国国内の複数の機関と連絡を取り、南部の広州市でこれと一致する血液が見つかりました。血液は当日中に太原に運ばれ、患者を救いました。

 Jr(a-)は希少な血液型で、中国では4万人に1人しかいません。一方、「パンダ血」と呼ばれるRh陰性を持つ人は漢民族では0.3%~0.4%しかいません。太原市血液センターの責任者によりますと、患者に輸血を行う際は通常A、B、O型による区別だけでよく、まれに遭遇する血液型で最も多いのはRh陰性です。この患者のように、施術前検査でこうしたケースが見つかるという状況は初めてだそうです。

まれなJr(a-)の血液

 今回の協力を機に、広州と太原の血液センターでは、患者の抗体値が高いことから、今後彼女の血液サンプルからモノクローナル抗体検査の試薬を研究開発して全国の同じ血液型の人たちを選別し、希少な血液型の供給問題により良好な対応が可能になると考えています。(殷、坂下)

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