重慶・昆明高速鉄道、重量最大の箱桁橋の架橋に成功

　中国南西部の重慶市と雲南省昆明市を結ぶ高速鉄道の「渝昆高速鉄道」の建設で22日、華福特大橋の最初の梁間組み立て箱桁の架設が成功しました。この橋は現在のところ、中国国内の時速350kmの高速鉄道路線の中で、単一スパンとして重量が最大です。

華福特大橋の架橋作業の状況

　渝昆高速鉄道の華福特大橋は重慶高新区内にあり、全長1209.09メートルです。建設を担当する中鉄十一局渝昆高速鉄道プロジェクト2部の責任者である劉超氏によれば、この橋は最大180トンに達する計15個の箱桁で構成され、総重量は約2400トンに達します。

　渝昆高速鉄道は国家の「中長期鉄道網計画」に盛り込まれた「八縦八横（南北方向に8路線、東西方向に8路線）」の高速鉄道路線のうち、北京市と雲南省昆明市を結ぶ旅客輸送路線の重要部分です。同鉄道の開通により、四川省省都の成都市と中央直轄市の重慶市の間に形成される都市間経済圏と、雲南省中部地区との連絡が強化されます。重慶から昆明までの鉄道利用による所要時間は現在の5時間程度から2時間程度に短縮され、沿線住民の移動に極めて大きな利便性がもたらされます。（朱、鈴木）