習主席、日本の岸田文雄首相と会談

2022-11-18 11:18:54  CRI

 習近平国家主席はタイの首都バンコクで現地時間17日午後、日本の岸田文雄首相と会談しました。

 習主席は「今年、中日は共に国交正常化50周年を迎えた。双方は50年来、四つの政治文書と一連の重要な共通認識に達し、各分野での交流と協力は実り豊かな成果を上げ、両国国民に幸せがもたらされたとともに、地域の平和や発展、繁栄が促進された。中日は互いに近隣であり、共にアジアと世界の重要な国であり、多くの共通する利益と協力の余地を持っている。中日関係の重要性は変わっておらず、今後も変わらない。中国は日本と共に、戦略的視点から両国関係の大きな方向性をしっかりと把握し、新時代の要求にふさわしい中日関係を構築していきたい」と述べました。

 習主席はまた、「双方は誠意をもって接し、信義をもって交わり、中日の四つの政治文書の原則を遵守し、歴史的経験を総括して汲み取り、互いの発展を客観的かつ理性的に受け止めて、『互いに協力パートナーであり、互いに脅威とならない』という政治的共通認識を政策の中に具体化すべきだ。歴史や台湾などの重要な原則的問題は両国関係の政治的基礎と基本的信義にかかわるものであり、信義を重んじ、約束を守り、適切に対処せねばならない。中国は他国の内政に干渉せず、また、いかなる者がいかなる口実であれ、中国の内政に干渉することを受け入れない」と強調しました。

 習主席は「中日両国は社会制度と国情が異なる。双方は互いに尊重し合い、信頼を強めて疑念を解消すべきだ」と強調した上で、海洋と領土の対立の問題については「すでに達成された原則的共通認識を厳守し、政治の知恵と責任をもって意見の相違を適切に管理せねばならない。双方はこれからも、地理的に近く、文化が通じ合うという独特の強みを発揮し、政府、政党、議会、地方など各ルートでの交流を展開せねばならない。長期的な視野に立って、青少年の交流を特に積極的に展開し、相手国に対する客観的かつ積極的な認識を形成し、国民の心の通じ合いを促進せねばならない」と指摘しました。

 習主席は「両国の経済は相互依存度が高い。デジタル経済やグリーン成長、財政・金融、医療と介護、産業チェーン・サプライチェーンの安定と円滑さの維持などの面で対話と協力を強め、より高いレベルで優位性を持つ相互補完と互恵・ウィンウィンを実現させるべきだ。両国はそれぞれの長期的利益と地域に共通する利益に着目し、戦略的自主、善隣政策を堅持し、衝突や対抗を防ぎ、真の多国間主義を実践し、地域一体化のプロセスを推進し、アジアを共に建設し、発展させ、世界的な試練に対応せねばならない」と強調しました。

 岸田首相は「昨年10月の電話会談では、建設的かつ安定的な日中関係の構築という大きな方向性で一致した。両国の交流はその後、着実に回復している。日中両国は地域と国際社会の平和と繁栄にとって共に重要な責任を持つ国だ。建設的かつ安定的な日中関係の構築という共通の方向性を双方の努力で加速していくことが重要だ。台湾問題について、日本が日中共同声明で約束したことに少しも変化はない。中国とは話し合いと意思疎通を強化し、共に日中関係を正しい方向に向けて導いていきたい」と述べました。

 双方は、ハイレベル交流と対話・意思疎通を維持し、政治的相互信頼を増進し、実務協力を推進し、人的と文化の交流を拡大し、国際・地域問題での協調と協力を強化し、新時代の要求にふさわしい安定的かつ建設的な中日関係の構築に向けて共に努力することで一致しました。(ZHL、鈴木)

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