習近平主席、バリ島でバイデン米大統領と会談

2022-11-15 13:21:45  CRI


 習近平国家主席は現地時間14日午後、インドネシアのバリ島でバイデン米大統領と会談しました。両首脳は中米関係における戦略的問題および重要な国際・地域問題について率直で突っ込んだ意見交換を行いました。

 習主席は、「世界は重要な歴史的転換点にあり、われわれはこの高度から中米関係を捉え、処理すべきだ。中米関係は一方が負けて一方が勝ち、一方が盛んになり一方が衰えるゼロサムゲームであってはならない。中米がそれぞれ成功を収めることは、お互いにとってチャンスであって試練ではない。広い地球は中米がそれぞれ発展し、共に繁栄することを完全に許容できる。双方は相手の内外の政策と戦略的意図を正しく見て、対立ではなく対話、ゼロサムではなくウィンウィンの交流の基調を確立すべきだ」と指摘しました。

 また、習主席は台湾問題の由来および中国側の原則的立場を述べた上で、「台湾問題は中国の核心的利益の中の核心だ。米国側の言行一致や、『一つの中国』政策と中米間の三つの共同コミュニケの遵守を望む」と強調しました。

 バイデン大統領は、「米中は二つの大国として建設的な関係を維持する責任がある。米国側は両国首脳および政府の各レベルの意思疎通ルートを円滑に保ち、双方に意見の相違がある問題について率直な対話を展開し、気候変動や食糧安全保障などの重要なグローバルな課題に対応するために必要な協力を強化し、鍵となる役割を果たすよう尽力していく。これは米中両国と両国民にとって極めて重要であり、世界全体にとっても非常に重要だ。私は、安定し、発展した中国が米国と世界の利益にかなうことを改めて表明したい。米国は中国の体制を尊重し、中国の体制変更を求めず、『新冷戦』を求めず、同盟国関係の強化による中国への反対を求めず、『台湾独立』を支持せず、『二つの中国』『一つの中国一つの台湾』も支持せず、中国と衝突するつもりはない。米国側も中国との『デカップリング』を求めるつもりはなく、中国の経済発展を妨害するつもりもなく、中国を包囲するつもりもない」と述べました。

 両首脳は双方の外交チームが戦略的意思疎通を維持し、定期的な協議を行うことや、両国の財政・金融部門がマクロ経済政策や経済貿易などの問題について対話・協調を展開すること、国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)の成功を促すため、共に努力することで合意しました。さらに、両首脳はウクライナ危機などについても意見交換しました。(雲、藤井)

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