輸入博は企業と中国をつなぐ重要なプラットフォーム=日系企業代表

2022-11-10 21:25:10  CRI

 第5回中国国際輸入博覧会が11月5日から10日にかけて上海で開催され、過去最多145の国・地域からの出展を集めました。

 初回から5年連続で輸入博に出展しているパナソニックの代表取締役副社長で、中国・北東アジア総代表でもある本間哲朗氏は、輸入博について、「外国企業と中国の政府、各地、様々な企業をつなぐ非常に重要なプラットフォーム。5回の出展を通じてさまざまなメリットを実感している」と出展の意義を語りました。

 同社は、昨年までは3年連続でヘルスケア分野がメインの展示をしていましたが、今年は環境への貢献をテーマに選びました。中国が掲げるカーボンニュートラル目標を視野に入れ、同社が培ってきた経験とソリューションを水素・食品店舗・新エネルギー車の3つのエリアで展示し、宣伝に力を入れていました。

 パナソニックは中国で44年にわたって事業を展開してきました。その立場から見た中国市場について本間氏は、「元気な企業が多く、競争が激しい。若者が多く消費することで、新しい商品や機能が絶えず生まれ、外国企業にとって重要な価値を提供している」と評価したうえで、グローバルに生き残るための挑戦を続けていくと意気込みを語りました。

 同じく第1回から毎回出展してきた花王もまた、今年は環境に優しい新商品や技術を展示の目玉として強調しました。花王(上海)産品服務有限公司の岡伸太朗総経理は、「中国が掲げるグリーン発展とダブルカーボンの目標は、企業にとっても大きな挑戦ではあるが、チャンスも生まれる。企業として、中国の社会発展に貢献していきたい」との考えを示しました。

 また、中国市場について岡氏は、「非常に変化が激しいことは確か。デジタル技術が非常に進み、マーケティングの手法でも大きな革新が必要となっている」としたうえで、「外資企業に対しても、フェアに市場を開放している。開幕のあいさつで習主席が発した、市場化と開放を今後も堅持するというメッセージは、企業にとって心強い」と語りました。(取材:RYU 校正:梅田謙)

ラジオ番組
KANKAN特集