中国の宇宙ステーションで稲が出穂

2022-11-07 14:09:31  CRI

 中国の宇宙ステーションで行われている生命生態実験で、このほど稲の出穂を確認しました。これにより、実験の対象となった稲の宇宙でのライフサイクルが全うされました。


中国の宇宙ステーションで出穂した稲のサンプル

 中国の宇宙ステーション内にある生命生態実験ケースの中で、稲とシロイヌナズナがすくすく育っています。今年7月末の栄養液注入以来、この2種類の植物は発芽から成長期を経て、成熟段階に入りました。

 シロイヌナズナのライフサイクルは稲と比べると短く、最初に育った数本のシロイヌナズナのサンプルは種から発芽、成長、成熟して、再び種ができるまでの全過程を終えています。一方、稲のサンプルは緑の穂がいくつか出ており、稲が宇宙で初めて出穂したことが確認されました。宇宙における稲のライフサイクルの実現は、ゼロからイチへの画期的な突破と言えます。

 中国の宇宙ステーションでは、長期的な実験を行うための環境が整備されており、実験に使われた種や葉などは回収され、地上に持ち帰ってより詳細な研究が行われます。(鵬、坂下)

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