「新時代の中国北斗」白書が発表

2022-11-04 16:02:17  CRI

 国務院報道弁公室が4日に開催した記者会見で、「新時代の中国北斗」白書が発表されました。中国衛星測位システム管理弁公室の主任である北斗衛星測位システムの冉承其報道官は、「白書は中国の北斗事業の発展過程を全面的に振り返り、北斗システムが新時代の新たなサービス能力を形成し、産業の新発展を実現し、開放的な新局面を構築したことを紹介するものだ」と述べました。

 新時代の中国北斗はまず、世界でも一流の存在です。「北斗3号」シリーズの軌道上の30基の衛星は良好な状態です。搭載された300種以上、数百万点の部品はすべて中国製で、優れた性能を備えています。全世界において測位誤差は5メートル以内で、特にアジア太平洋地域ではすぐれた能力を発揮しています。サービスに関連する性能は全て、設計時の指標を上回っています。

 また、新時代の中国北斗の大規模応用も急速に進展しています。2021年には中国の衛星測位と測位サービス産業は4700億元(約9兆5909億円)の価値を創造しました。年平均成長率は20%を上回っています。ソフトウェアやアルゴリズムも自主開発に成功しました。

 さらに、新時代の中国北斗は人類運命共同体の構築に力を添えています。2016年から現在までに、衛星測位協力協定や了解覚書、協力ロードマップなどの文書50部以上が締結されました。

 北斗端末が搭載された交通運輸用車両は、今年6月時点で800万台以上に達しました。今年上半期、中国国内でインターネットへの接続を申請したスマートフォン機種のうち、128機種が北斗測位システムに対応しているものでした。出荷台数は1億3000万台を超え、上半期出荷台数の98%以上を占めました。スマートフォンのナビゲーション用マップのうち、北斗測位サービスは1日平均で1000億回以上利用されています。

 白書はその他、2035年までの事業発展の青写真を提示しました。(殷、鈴木)

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