大型コンクリート3Dプリンターが誕生=中国湖北省

2022-10-28 11:45:40  CRI

 中国中部の湖北省にある三峡大学水利環境学院の李洋波副教授はこのほど、大型コンクリート3Dプリンターの初公開で、最新の研究開発成果を発表し、「3Dプリンターは設計図さえあれば、デジタル建築設計法とロボットの自動制御システムにより、理想的な建物を自由にプリントできる」と説明しました。

3Dプリンターが高さ2.5メートルの小型建物を製作中

 李副教授が率いる三峡大学水利環境学院の3Dプリンター研究チームが開発した、大型コンクリート3Dプリンターがプリントできる建物の規模は15m×15m×10mに達します。

 3Dプリンター本体は長さ17メートル、幅17メートル、高さ12メートルで、移動式大型スプレーヘッドは自動的に建物の壁を正確で迅速かつきれいに「プリント」できます。李副教授は、「200平方メートルで3階建て以下の住宅や別荘の建築所要時間は普通1カ月だが、3Dプリンターの場合はわずか2週間で完成できる」と紹介しました。

 三峡大学水利環境学院の李衛明副院長は、「現段階では、3Dプリンターは農村振興と新農村建設に用いられる予定で、将来的には、ビルやダムなどのインフラ施設の建設分野、及び水利・電力スマート建設分野でも使用が見込まれる」と述べました。(殷、田口)

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