中国の第39次南極観測隊が出発

2022-10-27 11:34:11  CRI

 中国の第39次南極観測隊の第1陣が26日午前、極地調査船「雪竜2」に乗って上海基地を出発し、南極に向かいました。


極地調査船「雪竜2」に乗って南極に向かう中国の第39次南極観測隊

 第39次南極観測隊は計255人で、2つのグループに分けられており、第2陣は今月31日に極地調査船「雪竜」で上海から南極に向かいます。観測隊は来年4月上旬に中国に戻る予定です。

 今回の南極観測は南極海の重点海域を対象として、世界的な気候変動への対応やフィードバックなどの課題をめぐり、大気の成分や水環境、堆積環境、生態系などを調査する計画です。

 また、南極に設置されている中国の中山基地、泰山基地、崑崙基地の周辺環境の観測や天文観測を行い、中国の極地観測用固定翼機「雪鷹601」を利用してプリンセス・エリザベス・ランドなどの地域の氷床下の地形を調べるほか、中山基地、長城基地の越冬隊員の交代や物資の補給も行う予定です。

 「雪竜2」は中国の自主開発による初めての極地観測砕氷船で、長さは約122メートル、幅は約22メートル、排水量は約1万4000トン、航続距離は2万海里です。(鵬、藤井)

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