三江源国家公園、初のユキヒョウ生存状況評価を完成 中国

2022-10-26 16:19:23  CRI

三江源国家公園のユキヒョウ

 中国の三江源国家公園は最近になり、初めてのユキヒョウの生存状況評価を完成させ、ユキヒョウ個体を識別するデータベースを作成しました。ユキヒョウ計201頭にはそれぞれ名前が付けられました。

 このプロジェクトにより、ユキヒョウへの長期観察ネットワークが確立されました。また、大量のデータや画像、動画、遺伝子サンプルが取得されたことで、三江源国家公園の主要な生息地におけるユキヒョウの生存状況を科学的に評価できるようになりました。また、1頭ごとに毛の模様が異なるというユキヒョウの特徴を利用して個体を識別するデータベースを作り、ユキヒョウの真の生息地が存在することを証明し、公園内のユキヒョウへの観察と保護に科学的根拠と経験が提供されるようになりました。

 三江源国家公園は2019年から、それまでに設置されていた赤外線監視カメラにさらに250台を追加し、計393台を設置しています。また、痕跡調査と遺伝子研究などの手法を用いて青海省玉樹チベット族自治州の7500平方キロメートルにおけるユキヒョウの群れの数や密度、変化などの生息状況の観察と分析を行っています。

 三江源国家公園は中国西部の青海チベット高原の後背地の青海省南部に位置します。総面積は12万3100平方キロで、長江水源、黄河水源、瀾滄江水源の3つのエリアを含んでいます。地形は山地と原野あるいは高山と峡谷で、平均標高は4500メートル以上です。また、中国で最大かつ最高標高の国家公園であり、中国ないし世界におけるユキヒョウの重要な分布地域です。(任春生、鈴木)

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