山西省北西部の黄河沿岸遺跡が公開 4000年前の古代先住民の暮らしぶりを知る手がかり

2022-10-14 11:42:22  CRI

 山西省考古研究院は13日、同省偏関県天翅湾遺跡の考古資料を初めて公開しました。

 天翅湾は先史時代の小規模な集落遺跡の一つで、現在の山西省忻州市偏関県天峰坪鎮天翅湾村の北西、黄河東岸の斜面に位置し、面積は5万平方メートルです。全体の地勢は東が高く西が低く、三方を川や谷に囲まれ、東部は南北に横たわる壁で出入り口がふさがれた、閉鎖された区域を形成しています。

 今回の発掘面積は1375平方メートルに及び、阿善三期(新石器時代考古学文化、内蒙古自治区阿善遺跡三期に由来)と龍山文化(黄河中・下游地区に存在した新石器時代晩期文明)時期の住居跡が多数発見され、多くの住居跡には一組の生活用品が置かれていました。

 同考古プロジェクトの責任者によりますと、上記二つの時期の遺物の発見は、先史時代の山西省北西部の文化発展のつながりを埋め、同地域の4000年前の古代先住民の生活の様子を知る手がかりを与えてくれるとのことです。(閣、坂下)

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