「中国一高い木」、高さは83.4メートル

2022-10-10 12:32:13  CRI

 中国の巨大な樹木を調べる科学調査チームは9日、現在のところ「中国一高い木」は雲南に生えているモミ属の黄果冷杉(学名:アビエス・エルネスティー)で、正確な高さは83.4メートルと発表しました。この巨樹の「等身大写真」も発表されました。

 測定の結果、この巨樹の樹齢は380歳前後で、現在は寿命の中期にあることが分かりました。こずえで新芽が出ていることは、まだ健康的な成長段階にあることを示しています。

 このモミの木は胸高直径が207センチに達しており、大人6人が手をつないでやっと囲むことができます。ドローンなどの特殊な装置に頼らなければ、人の目では全貌を見られません。巨樹の撮影には4人の調査チームのスタッフが密接に協力する必要があります。ドローンで数メートルごとに少なくとも3枚から6枚の写真を撮り、1段ずつ木の頂までをスキャンし、編集作業で写真をつなぎ合わせるのです。実際の作業では、異なる高度から撮影した写真160点を合成しました。等身大写真の画素は3億5000万ピクセルを超え、100メートルの巨大スクリーンに投影することで、巨樹の詳細を示すことができます。この写真は科学普及のための貴重な資料であるだけでなく、やむことのない自然の息吹きの象徴でもあります。(Mou、鈴木)

高さ83.4メートルの「中国一の高樹」雲南黄果冷杉

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