北京
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中国中央テレビの21日午前の報道によりますと、四川省甘孜チベット族自治州濾定県で5日にマグニチュード6.8の地震が起きた後、山中で17日間も行方不明になっていた地元の水力発電所に勤める甘宇さん(28)が、付近の村民によって無事救出されました。
甘さんと同僚の羅永さんは地震発生後、下流にある数百人が暮らす村を冠水から守るため、湾東水力発電所で当番を続ける中で山中に足止めされてしまいました。羅さんは75時間後の8日に救助されましたが、甘さんは連絡が途絶えたままでした。
地震発生前の湾東水力発電所
救助隊が付近の山中で甘さんを捜索していることを知った村民は、周囲の地形に詳しいことから、21日の朝から山中を探し続けていたところ、山の斜面で助けを求める声を耳にし、森林の中に横たわっている甘さんを発見しました。甘さんは救助隊によりヘリコプターで病院に搬送されて手当てを受けています。体は衰弱していますが、意識ははっきりしています。初歩的な診断によりますと、肋骨と左足の腓骨を骨折しているとのことです。甘さんは湧き水を飲み、木の実を食べて命を永らえました。
甘さんの生還について、インターネット上では「奇跡としか言いようがない。17日間も一人で野外で過ごし、たくさんの絶望と困難を味わったにもかかわらず、生き延びて奇跡を起こした」との声が上がりました。(Yan、柳川)