シリアメディアが米国の石油窃盗を報道 中国は米国に関連行為の即時停止を促す

2022-09-21 20:56:25  CRI

 外交部の汪文斌報道官は21日の定例記者会見で、「米軍が再びシリアから石油を盗みだしたとのシリアメディアの報道に留意している」とした上で、米国に対し、シリアの国家資源の略奪を直ちに停止し、米軍の強盗行為の法的責任を追及するとともに、シリア国民の損害を賠償し、実際の行動でシリア国民に償うよう促しました。

 シリア国営通信は20日、シリア北東部のハサケ州に不法駐留している米軍が同日、タンクローリー60台で、再び盗みだしたシリアの石油をハサケ州経由でイラク北部地域に輸送したと報じました。また、シリアの公式発表によると、同国の今年上半期の石油生産量は日量平均約8.03万バレルであり、このうち8割以上が「米軍とその支援を受ける武装勢力」に略奪されたということです。また、今年上半期の時点で、米軍によるシリアの石油、天然ガス、鉱物資源の採掘、密輸、違法取引がもたらしたシリアの直接損失は182億ドルとなり、シリアで人道支援を必要とする民間人の数は1400万人を超えていると伝えられています。

 これについて汪報道官は、「アフガニスタン、イラク、リビアなどと同様、シリアも米国のいわゆる『ルールに基づく秩序』の犠牲になっている。米国の『ルールに基づく秩序』の中で、シリア国民の人権と命は守られることなく奪われている。われわれは、米国側がシリアの主権と領土保全を尊重し、シリア国民の声に耳を傾け、シリアに対する一方的制裁を直ちに解除するよう求める」と述べました。(ミン・イヒョウ、MN)

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