中日口述歴史・文化研究会 ありのままの歴史直視を呼びかけ

2022-09-18 14:48:15  CRI

 中国侵略日本軍による「九・一八事変」の発生から今年9月18日で91年となりました。日本軍による中国侵略の真相をより多くの日本人に知ってもらうため、中国と日本の学者で構成される中日口述歴史・文化研究会は、長年にわたり、存命中の中国侵略日本軍とその子孫の口述証言と物証を収集し、歴史の真相を復元することに力を注いでいます。

 李素楨氏は、中日口述歴史・文化研究会の発起人の一人です。彼女は、「私が大学に勤めていた時にアンケート調査をしたことがあり、『九・一八』と『八・一五』の2つの数字の歴史的意義を学生に答えてもらった。学生は『八・一五』の意味を100%答えられたが、『九・一八』については、2%の学生しか答えられなかった」と述べました。

 研究会会員の岡本隆敏氏は、「私は戦争放棄と軍拡反対を掲げた平和憲法を断固擁護し、平和憲法を改正しようとする行為に深く憤りを感じている」との立場を表しました。

 研究会会員の長野真理子氏は、「高校でも歴史の授業はあるが、教科書にある近代史の内容はあまり多くない」と日本の教育の現状を話しました。

 研究会会員の森彪氏は、「なぜ今の日本は、あたかも中国への侵略戦争がなかったような現状になっているのだろうか。どのように本当の歴史を次の世代に教え、戦争や他国への侵略の残忍さを知ってもらえるのか。私たちには、歴史の真実を残す義務がある」と述べました。(怡康、星)

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