重慶市軌道交通環状線、FIDIC賞を受賞

重慶市軌道系交通システムの環状線プロジェクト

　重慶市住宅都市農村建設委員会によりますと、このほど、同市の軌道交通システムの環状線プロジェクトが国際コンサルティング・エンジニア連盟（FIDIC）の賞を受賞しました。重慶市軌道交通の3号線が2017年にFIDIC Project Awardsを受賞したのに続き、またもや重慶市軌道交通システムがこの賞を受賞しました。

FIDICは国際的に最も権威のあるコンサルティング・エンジニア組織であり、この組織が授与する賞は、国際エンジニアリングコンサルティング分野の「ノーベル賞」とされています。

　今年度は28のプロジェクトが最終審査に残り、その内、3つのプロジェクトが優秀賞（Award of Merit）に選ばれました。中国を代表して審査を受けた重慶市軌道交通システムの環状線プロジェクトは優秀賞（大型プロジェクト）を受賞しました。

　重慶市軌道交通システムの環状線は2013年10月28日に着工し、2021年1月20日に運行を開始しました。これは、世界で初めて追い越し路線が採用された軌道交通システムの閉鎖型環状線であり、世界の閉鎖型環状線の中でも最長の運行距離、最新の車両タイプ（初のAs車両導入）、最高の渡河難度（長江を2回、嘉陵江を1回、それぞれ構造の異なる三つの橋で渡河）、最多の乗り換え回数（11の路線、13駅）、最強の接続性（高速鉄道3駅、総合バスターミナル4カ所、11の乗り換え路線）を誇る、スーパー軌道系交通システムプロジェクトです。（任春生、坂下）