中国江蘇省蘇州市で大規模な考古遺跡が発見

2022-09-08 14:29:47  CRI

 江蘇省蘇州市内で6日に開かれた考古遺跡専門家論証会で、蘇州市呉中区で新たに発見された新石器時代から明・清代までの大規模な遺跡が「塘北遺跡」と命名されました。

△江蘇省蘇州市の「塘北遺跡」

 「塘北遺跡」では630カ所から計700点・セット以上の文化財が出土しており、出土品が作られた年代は明・清代(1368-1912年)、漢代(紀元前202年-紀元220年)、春秋時代(紀元前770年-紀元前476年)、馬橋文化期(紀元前1900-1200年ごろ)、良渚文化期(紀元前3300年-紀元前2300年ごろ)、崧沢文化期(紀元前3900年-紀元前2200年ごろ)の6つの時代にわたることが確認されました。同遺跡は蘇州地域における文明の起源の空白部分を補うものであり、中でも馬橋文化に関する遺構は蘇州地域で史上最も充実しているものであるとのことです。

△「塘北遺跡」から出土した青銅器

 これまでに出土した文化財の中で、石斧、石刀などの石器や玉璜(ぎょくこう)、玉錐、玉片などの玉器は主に崧沢から春秋時代にかけて作られたものであり、ごく少数は戦国時代(紀元前475年-紀元前221年)及び戦国時代以降のものと見られています。さらに、良渚文化時代のものと見られる鼎や壺などの容器や馬橋文化時代のものと見られるアヒルの形の壺や陶製容器、青銅製槍、青銅製のみなどが発見されました。(ZHL、鈴木)

 

 



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