世界最大級のLNGタンク3基、本日屋根取り付け作業=中国

2022-09-07 11:07:34  CRI

 中国海洋石油集団が江蘇省塩城市で進めている液化天然ガス(LNG)沿海備蓄基地「緑能港」開発プロジェクトでは7日、中国が自主開発した世界最大のLNG27万立方メートルを貯蔵できるタンク3基の屋根の取り付け工事が同時に行われます。

 「緑能港」プロジェクトは天然ガスの生産・供給・貯蔵・販売システムの建設と接続を中心とした国家重点企画プロジェクトで、単独の建設としては世界最大の液化天然ガス受入施設プロジェクトです。工事現場では、標準的なサッカー場に相当する面積を持つ重さ1200トンほどのドーム型の屋根が送風システムによる気圧を利用してタンク底部から60メートルの高さまで持ち上げられます。屋根の取り付けが成功すればタンクの主体構造の建設はほぼ完成します。

 「緑能港」第1期プロジェクトでは、22万立方メートルの貯蔵タンク4基と27万立方メートルの貯蔵タンク6基が建設されます。タンクの容量は計250万立方メートルに達します。今回の屋根取り付け工事はタンクの建造過程において技術上の難度が最も高く、安全性が最も強く求められる工程です。

 「緑能港」は2023年末に全面稼働する予定で、液化天然ガスの年間処理能力は、江蘇省全省の民生用ガス供給量約28カ月分に相当する600万トン・容積85億立方メートルに達するとのことです。(ミン・イヒョウ、鈴木)

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