三峡ダム地区で長江を跨ぐもう一つの高速道路・恩広高速の万州環状線区間、開通

2022-09-02 11:35:15  CRI

 中国中部の湖北省の恩施と四川省の広元を結ぶG5012高速道路の重慶市万州区の環状線区間は2日午前0時に正式に開通しました。これは、万州にある80キロの都市環状線が高速道路として全体的な閉ループを実現したことを示しています。この区間にあるメインスパン1020メートルに及ぶ新田長江大橋は三峡ダム地区の中心部に位置し、交通整備が困難な地元に長江を跨ぐルートがまた一つ増えました。

 万州環状線高速道路プロジェクトで重要で困難な工事である新田長江大橋は、全長1770メートルの鋼製箱桁のつり橋であり、中国の山間部で初めて全過程でビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM、コンピューター上に作成した3次元の建物のデジタルモデルに、コストや仕上げ、管理情報などの属性データを追加した建築物のデータベースを整え、建築の設計、施工から維持管理などで情報活用を行うためのソリューション)+工事技術のシステムを応用した1000メートル級の橋梁です。溶接式のケーブルクランプなど三つの技術成果は国際先進レベルに達し、鋼製箱桁の空中連続移動の距離は88メートルに達し、中国の橋梁工事の記録を更新しました。

 伝えられるところによりますと、万州初の環状線高速道路が閉ループ管理を実現した後、G5012高速道路、G42高速道路(上海・四川省成都)、G69高速道路(寧夏ホイ族自治区銀川・広西チワン族自治区百色)の三つの高速道路は、三峡ダム地区で初めて結ばれ、この地区の交通機能を大いに向上させ、高速鉄道・高速道路・水運・空運の立体交通構造が築き上げられました。万州が早期に全国的な総合交通物流ハブになり、重慶市の東北部にある三峡ダム地区の都市群の質の高い発展が力強く推進されると期待されます。(Mou、野谷)

万州環状高速道路の新田長江大橋

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