古い文化財が新しい姿に 「緑の馬」ショートムービーが人気

2022-08-30 11:23:40  CRI

 「緑色のにこにこの馬」が「怒りの小鳥」を踏みつけたぬいぐるみがこのほど中国で大ブレークし、ネット上の人気商品となりました。意外なことに、この醜い「緑の馬」は甘粛省博物館の鎮館の宝である「銅奔馬」をモチーフにしたものです。

甘粛省博物館の「銅奔馬」の正面写真並びにぬいぐるみの「緑の馬」

 「銅奔馬」は甘粛省武威市にある雷台漢墓から出土し、今からさかのぼると2000年以上の歴史があります。中国の観光のシンボルにもなり、古代シルクロードの最も代表的な文物財の一つでもあります。

 「銅奔馬」と大衆との距離を縮めるため、甘粛省博物館のカルチャー開発チームは2020年に「神馬来了」シリーズを発売し、「銅奔馬」をモチーフに、冷蔵庫のマグネットやマスク、キーホルダー、ノートなどを含む30種類以上のアイテムを開発しました。今年6月に、チームは初めてぬいぐるみを打ち出し、「緑の馬」を生産しました。その少しとぼけたイメージが意外にも好評で、オンラインとオフラインの両方で同博物館の「売り上げトップ」になりました。

ティックトックで「緑の馬」のショートムービーが人気

 そればかりではなく、最近になって、ネットユーザーがティックトックで「緑の馬」シリーズのお笑いショートムービーやラップなどを作ってアップし、「緑の馬」の人気に拍車をかけました。「『緑の馬』は醜くない、かわいくて面白い。わんぱくなイメージは笑いを誘い、遠い昔の文化財に活気を注ぎ、人々を癒してくれる」とネットユーザーはコメントしています。(閣、野谷)

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