道路標識を正したお巡りさん、思いがけない人命救助に

2022-08-29 11:10:21  CRI

状況を調べる範勝波さん

 最近、中国中部・湖北省十堰市のお巡りさん(輔警、治安維持のために警察機関に募集されたスタッフ)が夜のパトロールをしていたところ、道路標識が少しゆがんでいるのに気付き、自転車から降りてそれを正そうとしましたが、そこで思いがけず人命を救うことになりました。

 十堰市竹山県のお巡りさん、範勝波さんは定例のパトロール中、道端の標識が少しゆがんでいるのを発見し、それを正そうとしたところ、道路の外の草むらに新しい車輪の跡があることに気付きました。毎日パトロールしているので、範さんはここの道路状況をよく知っています。ここはカーブが大きく、交通事故が起こりやすい場所です。範さんは気になり、草むらの下を見ると案の定バイクがあり、誰かが「助けて」と叫んでいるのがかすかに聞こえました。

 範さんは直ちに救助要請の電話をかけ、林の中でけがをした男性を見つけました。男性は数カ所骨折していて移動しにくい状態でした。男性が意識を失うのを防ぐために、範さんはそばで叫び続け、そして電話で呼んだ人々と力を合わせて男性を深い坂の下から道端に移動させました。簡単に傷口の処置をし、救急車に乗せました。負傷した男性は同日午後、バイクを運転し、スピードの出し過ぎでこのカーブで坂の下に突っ込みました。発見が早く、速やかに手当てを受けたため、命に別状はないということです。

 このことはネット上で広まり、範さんの細やかな観察や丁寧な行為に、ネットユーザーから称賛の声が相次ぎました。(Mou、野谷)

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