習主席、「りすぼん丸」の生存者家族に返信

2022-08-27 14:53:30  CRI

 習近平国家主席はこのほど、旧日本軍が英軍捕虜の輸送に使った船舶「りすぼん丸」からの生存者の家族に返信しました。

 習主席は、「1942年に中国浙江省舟山市の漁民が『りすぼん丸』の英軍捕虜を勇ましく救出した。この感動的な出来事は、中英両国が第二次世界大戦中に同盟国として戦い、ファシズムによる侵略に共に立ち向かった重要な証であり、両国人民が深い友情を結んだ歴史的な美談でもある。私はこの歴史をよく知っており、2015年に英国を訪問した際にもこの話をした」と述べました。

 そのうえで習主席は、「今年は中英の大使級外交関係樹立50周年にあたる。これまでの半世紀、両国の数えきれないほどの友好人士の努力により、中英関係は絶えず前進してきた。『りすぼん丸』の生存者の家族が引き続き中英友好に取り組むことを希望し、より多くの英国の友人が中英関係の発展に積極的な貢献をすることを期待している」との考えを示しました。

 1942年10月、旧日本軍は貨客船「りすぼん丸」を徴用して英軍捕虜1800人余りを香港から日本に輸送しようとしました。舟山付近の海域を経由したところ、米軍の攻撃を受け、英軍捕虜843人が死亡し、384人が現地の漁民に救助されました。このことについて、英軍と英国政府は深い感謝を示しています。

 習近平主席は2015年の訪英中に「りすぼん丸」事件に触れ、中英両国民が戦火の中で結んだ絆はいつまで経っても色褪せることなく、両国関係の貴重な財産になっていると強調しました。「りすぼん丸」の最後の生存者であるモリー氏の娘、ウィニー氏はこのほど習主席に手紙を送り、「中国側からの恩に感謝し、英中両国民の代々にわたる友好を揺るぎなく支持している」と伝えました。(鵬、謙)

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