北京の箭扣長城で考古学的新発見

2022-08-25 12:22:50  CRI

 北京市郊外にある箭扣長城に関する考古学的新発見がこのほど発表されました。今回の長城考古プロジェクトの対象は、同市郊外の懐柔区にある141号から145号までの5つの敵監視台、城壁、登り口、暗門などの長城建築遺跡に及びます。 

 

 北京市郊外にある箭扣長城遺跡 

 これまでに発掘が完了した約2530平方メートルの遺跡のうち、敵監視台の頂上部にある部屋の中から明の時代の火炕(れんがなどの焼き物で築かれた台状の床暖房システム)やかまどの跡などの生活施設遺跡が初めて見つかりました。明代の辺境兵士の日常生活を復元する上でのよりどころとなります。   

 また、半円筒状や板状の瓦、瓦当(屋根の軒先を飾る円形の瓦)などの建築部材や、弓矢などの武器、皿やわん、はさみやシャベルなどの日用品といった貴重な文化財も数多く見つかりました。これらの文化財を通して辺境兵士の生活の様子を知ることができます。残るエリアの作業も進行中ということです。(閣、柳川)   

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