黒河水源に根をおろした生態の守護者

2022-08-25 12:37:43  CRI

巡回中の葉金俄日さん

 黒河は中国北西地区で2番目に大きい内陸河川で、現地の生態にとって重要な役割を果たしています。葉金俄日さんが生態保護員として現地を守って今年で16年目になりました。

 当初の2006年は監督管理が手薄だったために、鉱山での盗掘行為が横行した時期であり、小型掘削機やローダーが次々に乗り入れて植生を破壊しました。

 生態管理ステーションの設立が喫緊の課題でしたが、現地は標高が高いなどで条件が悪く、多くの人が尻込みしていました。しかし、祁連県野牛溝郷大泉村在住の退役軍人である葉金俄日さんが立ち上がって管理員を務めることになりました。日常生活の世話をするために妻の東木措さんも一緒に管理ステーションに来ました。

生態管理ステーション前に立つ葉金俄日さん夫妻

 2人は2006年から1台のバイクに乗り、周辺200平方キロのエリアでゴミを拾い、川や山、植生地帯を巡回し、野生動植物の成長状況を確認しています。

 現在では、生態保全及び整備活動の推進に伴い、黒河の水源地帯の生態環境は明らかに改善されています。以前はなかなか見ることができなかったオグロヅルやキバノロも、今ではよく見かけるようになりました。(非、鈴木)

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