「天宮2号」と地上局、宇宙-地上間の量子暗号通信実験を完了

2022-08-24 18:51:05  CRI

 中国科学院によりますと、中国科学技術大学・潘建偉院士(アカデミー会員)の科学研究チームと中国科学院大学杭州高等研究院院長の王建宇院士の研究チームは、中国宇宙ステーションの実験モジュール「天宮2号」と4つの衛星地上局に搭載されたコンパクト型量子鍵配送(Quantum Key Distribution, QKD)端末を通じた宇宙-地上間の量子暗号通信ネットワークの実証実験を行いました。また、このほど関連論文が、国際学術誌「オプティクス」に掲載されました。 

 研究チームは高精度の自動追跡システムと「天宮2号」に搭載された量子鍵配送端末を連動させて、地上局と目標飛行体の間に量子チャネルを構築し、これに基づいて宇宙-地上間量子鍵配送実験を実施しました。 

 王建宇院士は「実用的な観点からは、高・中・低軌道衛星を連携させたマルチ量子コンステレーションを構築し、地球全体をカバーする量子通信ネットワークを構築する必要がある。この実験は小型衛星コンステレーションの量子暗号通信の実用化に向けた重要なステップであり、グローバル量子通信ネットワークの構築に向けた最も有望なアプローチの一つとされている」と述べました。(ZHL、MN)

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