世界最大のスパンを持つ丹江口ダム特大橋が全線貫通=中国

2022-08-22 14:07:33  CRI


十(堰)淅(川)高速道路(湖北区間)丹江口ダム特大橋

 世界最大のスパンを持つ地盤アンカー式ハイブリッドビーム斜張橋、中国の「十(堰)淅(川)高速道路(湖北区間)丹江口ダム特大橋」の建設工事は20日にスパン間の無軸力連結装置の据え付けが無事完了したことにより、全線貫通しました。

 丹江口ダム特大橋は、湖北省十堰丹江口市の涼水河鎮と龍山鎮の間に位置し、「南水北調(中国南方地域の水を北方地域に送り、水不足を解消するプロジェクト)」の中間ルートプロジェクトの水源地である丹江口ダムをまたいでいます。全長1076メートル、メーンスパン760メートルで、対面4車線の高速道路基準で建設され、設計時速は100キロとなっています。

 大橋の主桁(しゅげた)は「新型鋼+UHPC(超高性能繊維補強コンクリート)」の軽量結合梁形式を採用しています。UHPC層を鋼製の橋桁と組み合わせることで、構造層と橋面舗装機能を兼ね備え、橋面の強度を高め、構造の自重軽減が図られるとともに、従来の鋼製橋面舗装層が破損しやすく疲労亀裂を起こす問題が解決できるということです。メーンスパンが700メートル以上ある斜張橋でこの形式を用いたのは初めてです。

 湖北省と河南省を南北に縦断する十(堰)淅(川)高速道路の全線貫通により、三峡ダムエリア、丹江口ダムエリア、神農架、武当山、河南省洛陽老君山といった五大景勝地がより便利に結ばれ、沿線地域の生態文化観光産業の急速な発展が推進されると共に、湖北省北西部の高速道路網の建設がさらに整備され、湖北省の自動車産業の強みを継続的に強化し、同省が全国的自動車生産基地となる上で重要な意義を持つとされています。(ミン・イヒョウ、坂下)

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