画家・陳家泠 インスピレーションで独特の画風形成

2022-08-06 17:48:08  CRI

 2016年秋、中国の杭州は世界から注目を集めました。20カ国・地域(G20)首脳サミットの歓迎レセプションに出席した各国元首や国際機関の代表が記念撮影した背景には、湖の絶景を描いた「西湖の景色」と題された大型の着色水墨画がありました。

 この水墨画の作者は、中国の著名な「海派(上海流)」の画家・陳家泠です。

中国「海派」画家の陳家泠氏

 1937年に浙江省杭州市で生まれた陳家泠は、新しい水墨画の開拓者で代表的な人物として知られています。独特な方法で自然を観察し、感じることが得意で、数十年の創作の中で「清、静、和、美、真、気、霊、変」という美学を形成し、近代の「海派」芸術の中堅となっています。

陳家泠の作品『不染』

陳家泠が景徳鎮で「ハスのかめ」を創作

 陳家泠は1960年代、浙江美術学院(現在の中国美術学院)を卒業し、1980年代より、伝統的な技法を打破してハスを描いたことで美術界で知られ、独特の「陳氏ハススタイル」を形成しました。『咲いたハスの花』で美術界を騒がせてから、『清韻』『不染』などハスをテーマにした一連の作品を創作しました。中でも『不染』は第7回全国美術展銀賞を受賞しました。(ヒガシ CK)

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